開放性
開放性(経験への開放性)は、想像力豊かで創造的な人と、現実的で慣習的な人とを分ける、認知スタイルの次元を表します。開放性の高い人は知的好奇心が強く、芸術を愛し、美しさに敏感です。
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開放性(経験への開放性)は、想像力豊かで創造的な人と、現実的で慣習的な人とを分ける、認知スタイルの次元を表します。
開放性の高い人は知的好奇心が強く、芸術を愛し、美しさに敏感です。開放性の低い人に比べて、自分の感情をよく自覚している傾向があります。また、個性的で型にはまらない考え方や行動をとりがちです。知識人と呼ばれる人々は一般に開放性のスコアが高く、そのためこの因子は「教養」や「知性」と呼ばれることもあります。
とはいえ、知性は開放性を構成する一側面のひとつと捉えるのが最も適切でしょう。開放性のスコアは、教育年数や標準的な知能検査の結果とはわずかにしか関連しません。
開放的な認知スタイルのもうひとつの特徴は、具体的な経験から遠く離れた記号や抽象概念で考えることが得意な点です。その人の知的能力によって、この記号的な思考は、数学的・論理的・幾何学的な思考、芸術的で比喩的な言葉づかい、作曲や演奏、あるいはさまざまな視覚芸術や舞台芸術といった形をとります。
開放性のスコアが低い人は、関心の幅が狭く、ごく一般的な興味を持つ傾向があります。複雑で曖昧、繊細なものよりも、素朴で率直、明快なものを好みます。芸術や科学を難解で実用性のないものと見なし、疑いの目を向けることもあります。開放性の低い人は目新しさより慣れ親しんだものを好み、保守的で変化に抵抗を感じます。
心理学者自身が開放的であることが多いため、開放性はしばしば、より健全で成熟した特性として紹介されます。しかし、開放的な思考スタイルと閉鎖的な思考スタイルは、それぞれ異なる環境で役立ちます。開放的な人の知的なスタイルは大学教授には向いているかもしれませんが、研究によれば、閉鎖的な思考は警察官や営業職、そして多くのサービス職において、優れた職務成績と関連しています。
想像力
想像力豊かな人にとって、現実の世界はしばしば平凡で味気ないものに映ります。このスコアが高い人は、空想を使ってより豊かで面白い世界を作り出します。スコアが低い人は、空想よりも事実に目を向ける傾向があります。
芸術的関心
このスコアが高い人は、芸術と自然の両方において美しさを愛します。芸術や自然の出来事に、すぐに引き込まれ、夢中になります。必ずしも芸術の訓練を受けていたり才能があったりするわけではありませんが、そうした人も多いでしょう。この尺度を特徴づけるのは、自然の美や人工の美に対する関心と感受性です。スコアが低い人は、美的な感受性や芸術への関心に乏しい傾向があります。
感情性
感情性の高い人は、自分の感情にしっかりとアクセスでき、それをよく自覚しています。スコアが低い人は自分の感情への気づきが少なく、感情を率直に表に出さない傾向があります。
冒険心
冒険心のスコアが高い人は、新しい活動を試したり、外国へ旅したり、さまざまな体験をしたりすることに意欲的です。慣れ親しんだものや決まりきった日常を退屈に感じ、ただ違う道だからという理由で帰り道を変えることもあります。スコアが低い人は変化に居心地の悪さを感じ、慣れた習慣を好む傾向があります。
知性
知性と芸術的関心は、開放性を構成するもっとも重要で中心的な2つの側面です。知性のスコアが高い人は、アイデアをもてあそぶことが大好きです。新しく風変わりな考えにも心を開き、知的なテーマについて議論することを好みます。なぞなぞやパズル、頭の体操を楽しみます。知性のスコアが低い人は、アイデアよりも人や物を相手にすることを好み、知的な活動を時間の無駄と考えます。なお、ここでいう知性は知能と同一ではありません。知性は知的な「スタイル」であって知的な「能力」ではありませんが、知性のスコアが高い人は、低い人に比べて標準的な知能検査の得点がやや高い傾向があります。
リベラル志向
心理学的なリベラル志向とは、権威や慣習、伝統的な価値観に異議を唱えようとする姿勢を指します。もっとも極端な形では、規則への露骨な敵意、法を破る人への共感、曖昧さや混沌、無秩序への愛着として現れることさえあります。一方、心理学的な保守志向の人は、伝統に従うことで得られる安心感と安定を好みます。心理学的なリベラル志向や保守志向は政治的立場と同じものではありませんが、特定の政党への傾向を生むことは確かです。
